ボタンの博物館では、世界各地から収集した貴重なボタンのうち約1600点を素材、モチーフ、年代、国別に展示しており、一部をここに紹介します。また併設されたサロンではボタンに纏わるエピソード等を美しい映像で紹介したビデオの観賞やボタンに関する内外の出版物も閲覧できるようにしております。
ドイツ・オランダを起源として、16c後半から17cにかけて、ヨーロッパ貴族社会で使用された。
スペイン・アンダルシア地方を中心に、17cから18cヨーロッパ全域で使用された。
(18c オーストリア)
貴族社会の贈物として作られた手作りのシルバーボタン。 本物のガーネットとトルコ石が使用されている。
(18c初 英国)
ダイヤモンドカットのスチールリベットを埋め込んだボタン。 当時の人達のステータスシンボルでもあった。
(18c フランス)
象牙を薄い板に加工し、その表面にキューピットがハンドペインティングされ、銅の枠にガラスの蓋がされた優雅なボタン。
(18c 英国 バーミンガム)
16cフランスで加工技術が開発され、18c後半から19cにかけて英仏を中心にロシア・ドイツ等で作られ、20cには世界各地で作られた。
(19c末 フランス)
ボタンにおけるアールヌーボーは、流れるような花に女性の上半身像を組合せた、ピクトリアルモチーフが最も一般的。
(19c初 英国)
宝石やパール・ガラス玉等を中に入れた豪華な婦人コート用ボタン。 主に英国・フランスで作られ、アメリカに輸出され、ゲイナインティズボタンとして流行した。
(19c後半 フランス)
木・メタル・骨等を芯に拘き針で手編みされたボタン。 19c ~ 20cフランス・ベルギー等で多く作られた。
(19c イタリア/ベニス)
色ガラスをノミで細密に切断して純金土台にはめ込み、建物・花・動物等の絵柄を表現した工芸ボタン。
(1850-1920)
1851年GOODYEARによって特許が申請され作られた(裏に1851 GOODYEARの刻印) 世界で最初の練物の型押しボタン。
(1920-1942)
女優フララボウをイメージして作られ、下着や靴下止めボタンとして多く使われた。 素材は骨や木の他に布に印刷された。